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珍品って何でしょう?
珍しいもの、希少価値のあるもの。出生の不明な物。誰か名のある人が訳合って残したもの。
権威ある人が珍品と認定したもの。時代背景が独特なもの。奇人が作った(あるいは残したもの)ものetc.

色々あります。骨董好きがまたは、骨董商が何が楽しくてやっているかといえば、ほとんど100%間違いなくこれが楽しいからです。
この楽しみは無価値な物から、天文学的価値の物まで等しくあります。
つまり珍品は、道端にも蔵にも博物館にもあってその楽しみは皆同じなのです。ですが、
本当にきりがないので身を持ち崩す人もいるというわけです。


これから、ご紹介していく物は、ミルクホールが認定する珍品達です。
私たちが大正時代の物を中心に品物を集めて行く中で出会った、不思議な物、素敵な珍しい物です。


夢二のライバル?
第1回は、版画の絵葉書です。







哀愁ある大正時代を思わせる絵柄です。
日本の浮世絵と西洋のモダニズムが絵の中で解け合っています。

夢二の絵に共通する雰囲気ですが、また彼とははっきり違う作風を持っていて、主に悲しむ女と教会が題材になっています。
特に教会を題材にした絵は独特で、異国の教会を見たのかイメージしたのかと思われる絵が多くあり、
また十字架に掛けられたキリスト像、十字架に祈る女など、
作者の信仰の現われでしょうか?それとも、注文を受けて描いていたのでしょうか?
この、裏面には、『きかは便郵』とあり、また『製屋井らくさ極京都京』の銘が入っています。
聞くところによれば京都の京極、さくら井屋というのは大正時代の有名な版元だったらしく、
とすると作家は夢二のライバルだったかもしれません。
調べればこの作者の色々な人生が見えてくるかもしれません。
でも、その前にちょっとこの何枚かの絵から見知らぬ世界を旅してみませんか?
1枚の絵から不思議な想像の世界が広がっていきます。
それが珍品の楽しさです。











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